【土佐町】地域の資源と最新技術を繋げた起業 / 近藤瀬文さん

2017/09/15

高知でライターと海外旅企画の運営をしている中澤 (35歳)です。

この度は、ONEれいほくのページで、れいほく地域に住む若気を取材し、そのインタビューを載せていく「若気インタビュー」のライターを努めさせていただいています。

そんな第六弾は高知県土佐町で社会福祉協議会で働き、地域のことに関わる仕事をされながら、将来起業をしようと日々画策する近藤さんの紹介記事です。どうぞご覧ください!

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土佐郡土佐町生まれの近藤瀬文さん(20歳)は、土佐町の社会福祉協議会で、地域福祉にまつわる仕事をしています。

現在20歳の若さにもかかわらず、すでに二児の父である瀬文さんは、これから新たな分野で起業を企てています。

一度、地元を離れた経験から、生まれ故郷のに対する想いを聞かせてもらいました。

地元を離れて分かったこと

近藤瀬文:僕が育ってきた土佐町・嶺北地域は、僕が在学中のときから少しづつ少子化が進んでいました。

とても残念なことに、通っていた小学校も僕の代を最後に廃校になってしまいました。

移住者の家族は増えてはいますが、学校や保育園の数はまだ少ないのが現状です。

 

自分も高校からは実家を出て、寮に住みながら工業高等専門学校に通い、卒業後に地元に戻ってきました。

いまではその経験がとても良かったと思っています。

というのも、一度地元を離れてみたことで、以前とはまったくちがった視点でこの地域を見ることができたからです。

 

(小中高生の長期休みの春休みプロジェクトで説明をする近藤さん)

 

いまは土佐町の社会福祉協議会で働いてますが、そのきっかけは中学校の頃にさかのぼります。

授業で福祉教育にまつわるカリキュラムがあって、この地域のことをより深く学んだのですが、その授業がとても楽しかったんですね。

その経験から、高専を卒業するときに、地域での福祉・人の繋がりで地域を元気にする仕事に取り組みたいと思っていたので、いまの仕事に就きました。

 

地域のあったかふれあいセンターという集落活動センターで活動していますが、ここ土佐町もむかしに比べて、地域の人が集まる場所がなくなってきています。

そこで、町の各地域におもむいて、自然と人が集まるサロンのような場所作りをしています。

ふれあいセンターの年間の利用者は合計約9000人ほどいますが、ここ土佐町の人口が約4000人なので、結構な人数が参加してくれています。

移住者と話して気づいたこと

地域をまわる仕事上、土佐町内をくまなくまわって気がついたのですが、予想以上に県外からの移住者の人に出会いました。

こんなに不便な山奥でも県外から引っ越してくるなんて…と思っているうちに、年の近い人とも交流するようになって、地元の人以外に移住者の人との繋がりが生まれてきました。

 

そこから、外からきた人目線の話を聞いているうちに、地元に住んでいたのに知らなかったことが見えてきました。

これがとても新鮮な経験でした。より深く地域を知ることができたというか、ここもそういう魅力がある場所だったのか と、再確認できました。

(若者の移住者と一緒に土佐町の駅伝を走ったときの様子)

 

その中の一人、矢野大地さんと会ってから、いろいろ考えが変わってきました。

彼は、地域の人と若い人が自然に繋がれる場所を用意して(だいちハウス)、外からたくさんの人を受け入れていました。

移住者の人が率先してそんなことをやっていることおどろきました。

それから次第に、自分にできることを考え出しました。

 

その一つとして、Uターンの人の受け皿を増やしたいと思っています。

大学や仕事で県外に出てしまった人でも、実際は地元愛を持っている人が多いので、そういう人を呼び戻せたらと思っています。

でも、「いつかは帰ってきたいけど、田舎には仕事がないから…」と思っている人が実際多いんですね。

だから、心おきなく帰って来れる場所づくり、地元に仕事に需要の増やす活動を考えています。

 

一度、地元を離れること自体は、まったく悪くないと思います。

地元にいる高齢の人の中には、外に出ることをよく思っていない風潮があります。

でも、ずっとここにいる必要はなくて、外に出て学んだことをここに還元したらいいんです。

ここで起業していきたいこと

移住者の人たちと出会って、人との繋がりに可能性を感じ始めました。

それと、子どもができてから、自分のことよりも子どもの周りの環境を先にことを考えるようになりました。

 

(瀬文さんと奥さんと二人の子ども)

 

この子たちが大きくなったときのことを想像したら、自然と起業することが頭に浮かびました。

そうなったら、自分が起業をして新しい仕事を作って、若い人が帰ってきやすい町を作っていきたいと考え出しました。

 

起業の内容は、木材を使った新しいプロダクトの開発を考えています。

ここ嶺北はいわゆる中山間地域なので、山からの木の資源がとても豊かです。

それを活かして、木材の6次加工として、例えば3Dプリンターを使った加工や木材とデジタルを掛け合わせたものを作ろうと思っています。

 

巷では、お酒を入れる枡にLED装置をつけて、かたむけ方でお酒の色合いが変わる光枡や、アラートで紛失を防止する世界最小級の落し物防止タグなど、IoT(モノのインターネット)のプロダクトが注目されています。

僕はそれを、この地域の特産の木を使って作りたいんです。

プログラミングの技術もかじった程度にあるので、ここにあふれる木の資源を使って、新しい価値を創造していけたらと思っています。

若者がよろこんで帰ってこれる場所に

これからの時代、デジタルのイノベーションはもっと加速すると思います。

それこそ僕たちの子どもの世代は、シンギュラリティの時代を迎えるかもしれません。

 

そんなときに、田舎でもエンジニアを育てていけるような場所を作っていきたいんです。

 

(アメリカから土佐町に移住してきた瀬戸さんと成人の日に)

 

だから、個人的に田舎のITのリテラシーの低さも底上げしたいと思っています。

やっぱり、高齢の人には機械よりも手作業の方が素晴らしいと思い込まれていたり、機械が職人さんの仕事を奪うと思われていますが、ぼくは共存できると思っています。

機械を怖がっているのももったいないと思うので、その気持ちの障壁を取り払いたいですね。

 

これは都会でも田舎でも同じだと思いますが、普段の日常が楽しくないと、そのうち生きていく意味を見失ってしまうと思います。

そうならないために、ここ土佐町によろこんで戻ってこれる下地を作りたいと思います。

 

記事を書いた人

中澤

ライター兼海外旅企画運営。自身のポッドキャスト番組でインタビュー取材をしながら、海外旅企画の引率やプランニングを行なっている

 

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