【大川村】日本一小さな村からの下克上 / 和田将之さん

2017/09/12

高知でライターと海外旅企画の運営をしている中澤 (35歳)です。

この度は、ONEれいほくのページで、れいほく地域に住む若気を取材し、そのインタビューを載せていく「若気インタビュー」のライターを努めさせていただいています。

そんな第三弾は離党をのぞき、全国で一番人口の少ない村に移住し挑戦する和田さんの紹介記事です。どうぞご覧ください!

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土佐郡大川村に住む和田将之さん(27歳)は、地域の自治体の集落支援員として活動しています。

(大川村びよりのポスターの前で映る和田さん)

 

実は、国内の離島を除いて日本で一番人口の少ない村が、ここ大川村なのです。

県外から大川村に移住してきて3年目になる和田さん。その活動について伺ってきました。

目次

雄大な山々に囲まれた村

和田将之:ここ大川村は、まわりを1000m級の山々に囲まれ、四国でも名高い清流・吉野川が流れる村です。

人口わずか400人の村なので、大げさにいえば村民全員が顔なじみのような規模ですね。

嶺北地域の中でも唯一の村ですが、人の数よりも自然の中の野生動物の数の方が多い場所です。

(大川村にそびえる山々と悠々と流れる吉野川)

 

県外から大川村にやってきて、僕自身、いままでこんなに山奥で暮らしたことがなかったので、はじめは分からないことがばかりでした。

ですが、地元の人々が「村に若者がきてくれるなんて」と喜んでくださり、人と人との強い繋がりや無償の助けで、本当に良くしていただきました。

 

暮らしていく中で、田舎ならではしきたりも身についてきました。

例えば、家の周りの草刈りもどれくらい頻繁にやるのか分からず、少し伸ばしてしまっていたところを近所の人に「これはみっともないぞ」と教えてもらい、ここではそういう見方なのだなと知りました。

地域の人に聞いたり、本を読んだりして、この土地ならではの慣わしや歴史が少しづつ分かってきました。

町村総会の設置検討で注目される

20175月に、ここ大川村に将来に関する重大なニュースが世間を賑わせました。

村の議員のなり手が少ない村議会を廃止して、町村総会の設置を検討するという発表でした。

もし町村総会が置かれてしまった場合、村の予算などの審議を村民自身が行うことになり、全国的にほぼ初めての例となります。

(大川村の大座礼山にある樹齢400年と言われているブナの木)

 

大川村は、かつては鉱山や林業で栄え、最盛期には4000人もの村民が暮らしていました。

しかし、いまの人口はその約10分の1に減少して、高齢化率は44%にまで達しています。

その原因は、村の産業の衰退と「四国の水がめ」とも呼ばれる早明浦ダムの建設による村の中心地の水没で、人口が激減したことだと言われています。

 

個人的に、今回の報道で大川村の認知度が上がること自体は良いのですが、報道の内容が必ずしも地域の実情を伝えていないのではと感じています。

「議会廃止」や「日本初の直接民主主義」という強い言葉が先行して報じられて、必要以上に期待感や危機意識を煽っている気がしています。そのことに関しては、個人的に少し残念に思います。

若者の集まりと一大イベント

そんな大川村ですが、意外にも近年は若者のUターンや移住が増加しています。

村には20代・30代の若者が属する青年団があって、約30名ほどのメンバーが加入しています。

その青年団で、夏のお祭りや1500人を集客する一大イベント謝肉祭などを運営しています。村の人口が400人の中で、1500人もの人を集める完全予約制のイベントです。

過疎の村とはいわれますが、若者もこうして元気に活動しています。

(毎年11月にある謝肉祭。特産の大川黒牛と土佐はちきん地鶏をたらふく頂けるイベントです)

 

僕自身、やりたかった農業が自分に合っているのかどうか知りたかったのと、新しいことに挑戦するのは若い方がいいと思って、緑のふるさと協力隊員をきっかけに、大川村にやってきました。

それまで暮らしてきた群馬の前橋市は、人口が約34万人の大きな街でした。

それだけの人がいる中での一人の存在感と、この大川村で暮らす約400人のうちの一人の自分の在り方を考えたときに、僕はここ大川村を選びました。

 

というのも、仕事の成果や頑張りがはっきりと見えるのはどっちだろうか?と考えたら、僕は後者だと思ったからです。

農業の分野でも、自分ががんばった分だけ評価してもらえるのが大川村です。

(田植えイベント時の様子。線に沿ってまっすぐ苗を植えていきます)

 

去年からは、そんな大川村の地の食材を使った学校給食が始まりました。

僕も集落支援員として、村内の保育園・小中学校などに、地元の食材を使ったメニューを提供しています。

村の子供たちに安全で美味しい食材を届けたいという思いで始まりましたが、すでに地元の農家さんやお年寄りのやる気にもつながってきました。

村を盛り上げるための下克上

加えて、こっちにきてから結婚をしたのですが、大川村のお嫁さんをもらったことで、地元の人からも信頼してもらえるようになりました。

自分も、まさかこっちの人と一緒になるなんて、考えもしませんでした。

 

なんですが、客観的にこの大川村が置かれている状況を考えると、人口の面でも産業の面でも、町村総会の情勢を含めて、まだまだ厳しい部分があると思います。

ある意味、そんな下にある位置から、少しづつ上に登っていかなくてはと思っています。

(さくら祭りの川上さん夫婦がお世話をしてくれた二人の結婚祝い)

 

いまは日本全国の各地域で、地域活性が活発化しています。

歴史好きな自分からすると、その状況がまるで戦国時代の群雄割拠のように思えました。

その当時は軍事力でしたが、いまは、いかに地域の魅力をまわりに伝えて産業を起こしていくかが鍵だと思っています。

 

そんな地域おこしの戦国時代で、ここ大川村も勝ち上がっていきたい!という思いを込めるのと同時に、縁のゆかりもなかった大川村にやってきて、自分も上がっていきたいという意味を込めて、下克上”という言葉を使ったブログを書いています。

常に上を見てどんどん挑戦をしきつつ、ここが住みやすい村に、そして、住んでいてみんなが楽しいと思える地域づくりに取り組んでいきます。

 

《和田さんの大川村からのブログ》

 👉大川村の下剋上! ~日本一小さな村からの挑戦状~

 

記事を書いた人

中澤

ライター兼海外旅企画運営。自身のポッドキャスト番組でインタビュー取材をしながら、海外旅企画の引率やプランニングを行なっている

 

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