《若気インタビュー》集落を残していくための団体設立 / 田畑勇太さん

2017/08/02

はじめまして

高知でライターと海外旅企画の運営をしている中澤 (35歳)です。

この度は、ONEれいほくのページで、れいほく地域に住む若気を取材し、そのインタビューを載せていく「若気インタビュー」のライターを努めさせていただいています。

そんな第二弾は高知県大豊町に住まれている若手農家、そしてNPO法人の代表でもある田畑さんの紹介記事です。どうぞご覧ください!

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今回お話を聞かせていただくのは愛知県の東海市出身の田畑勇太さん(28歳)です。

現在住まれている大豊町の限界集落である怒田集落、「この集落を守っていきたい」と強く感じたことから、2017年に「特定非営利活動法人 ぬた守る会を設立しました。

意外にも、大学時代は農業先行ではなく、人文学部の社会経済学科だそうで、

彼が、どうして農業の道に進もうと思ったのか、団体の設立の話も含めて、お話してもらいました。

農家を志したきっかけ

田畑さんがここ大豊町の怒田(ぬた)地区を初めて訪れたのは、大学の実習の授業でした。

授業の内容は地域活性に関するものでしたが、地域の農家さんの農作業の手伝いをさせてもらったとのこと。

そのときに、有機農業は小さい面積での付加価値をつけられるものなんだなと実感して、将来的には「田舎で農的な暮らしを送ってみたい」と考え出したそうです。

(とてもひらけた山の景観と棚田が広がる大豊町の怒田)

 

田舎に住んだら仕事をどうするのか?田畑さんは、二つの選択肢で迷いました。

農業か林業かで迷ったすえに、最終的に農業を選びました。

愛知の大府市で祖父がぶどう農園をやっていたことから、農業の方が親しみがあったそうです。

 

田畑  : 『大学を卒業した時点で農業の実経験がなかったので、土佐町の有機のがっこう(現在は廃校)で、一年間、有機農業を学びました。有機の学校を終えた後に、トマト農家さんのところで研修生として1年勉強させてもらいました。

その後、本格的な農家として独立しましたが、農業は日々勉強することであふれていると実感します』

青年就農給付金の活用により新規就農

田畑さんの農園のメインの生産物は、トマトです。

他には、じゃがいも、ニンニク、玉ねぎ、大豆、お米、キャベツ、ネギ、レタスなども作っています。

販売先は、高知市内の日曜市や農協、東京の小売店にも出荷しています。

(ビニールハウスでトマトを作る田畑さん)

 

農業関係者以外にはあまり知られていませんが、若手の農家はまだまだ数が少ないので、国からの支援を受けることができます。

農林水産省が行なっている農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)がその一つですが、これは次世代を担う農業者となることを志向する者に対して、年間最大150万円の資金を最長5年間交付してもらえる事業制度です。

田畑さんは、この制度を使って1年間有機のがっこうに通い、もう1年はトマト農家さんで研修生として学びました。

田畑『この仕組みもいつまで続くのか公表されていないので、こういう制度を利用するのは大いにありですねという田畑さん。僕のように農業を学んできていない人でも農家として独立できますし、とても有用な方法だと思います』

この集落の存続させるために、、、

独立して3年目の去年から、団体組織の設立を考え始めた田畑さん。

そして、2017年の今年にぬた守る会というNPO組織を立ち上げました。

活動内容としては、大豊町怒田集落を持続可能な集落にして、そこで得た経験を地域に広げていくことを目的としています。

組織の設立の動機は、こういう団体を作っていかないとこの集落はいずれ消えてしまうと感じたことだそうです。

(過疎化と少子化が進み、人が減っている怒田集落)

 

田畑さん『個人よりも、組織の方が圧倒的に地域の人からの信頼・信用を得られます。特に、田舎ではそれが顕著だと思います。空き家の問題、移住者の促進を行なっていますが、まず一番に避けたいのが、土地を放棄されてしまうことです。

法律的にも、一度土地を放棄されてしまうと、その後の管理ができなくなってしまいます。

中山間地域の環境保全や地域安全的な活動も行っていますが、まずは使わなくなった土地を放置されないために、この過疎化の状況を知ってもらって、知らない人に興味を持ってもらうことが大切です。』

新しい農家を入れるためには農地も必要になるので、そうならないように団体として動いているそうです。

そのために、土地の法律のことも学びはじめた田畑さん。

(田畑さんにとって学生の頃から思い入れのある土地・怒田)

 

やることはいくらでもある中で、とにかく彼は行動し続けています。

リアルな部分での田舎も大変さもあるので、団体として法律のことやこの地域との関係性、あとは「ちゃんとやっています」という姿勢を地元の人たちに見せることも大事とのこと。

行政や地域の人々にとっても、どうしようもなくなった時には「ぬた守る会に任せる」という選択肢に入れてもらえるように と、思いながら活動をしているそうです。

集落再生の一歩目は、半世紀ぶりの盆踊りの復活!

NPOを設立する前に、彼は個人で盆踊り祭りを主催しました。

その昔、この集落には盆踊りの祭りの風習があったのですが、なくなってしまったと聞いて、地域の人に声をかけて、約半世紀ぶりに集落の盆踊り祭りを復活させました。

高齢の方は、踊り自体は覚えているですが、体が忘れてしまっているので、定期的に練習会を開いています。

(怒田集落をあげて盛り上がる夏の盆踊り祭り)

 

当日、初めてきた学生たちもみよう見まねで楽しく踊ってくれたとのこと。この盆踊り祭りも、今年でもう三年目になります。

いまはNPOで主催して、お祭りのアイデアを出し合っていますが、昔は「一つの集落に一つの盆踊り祭り」があったそうです。

そんな文化を育んできた集落がなくなってしまわないよう、これからも地域に根ざした活動を続けていきたいそうです。

クラウドファンディングに挑戦し、怒田に新たな拠点を!

田畑さんは現在、立ち上げたNPOを中心に集落の中に憩いの場を作りたいということでクラウドファンディングに挑戦されています。

参考:土佐のマチュピチュに囲炉裏のようなオフィスを作りたい。

集落存続の第一歩として歩みだした拠点づくり。

このプロジェクトが成功し、集落の人にとっても、こどもたちにとっても、外から来た人たちにとっても憩いになれる場所ができれば、今まで動かなかったいろんなことが動き始めるきっかけになるかもしれないですね。

 

田畑さんの挑戦を見てみる
 

まとめ

若くして、限界集落と呼ばれる場所に住み、暮らすことはとてもハードルがあると思いますが、自分たちで動いていくことでしか環境を変えることはできない。そんな思いが田端さんの挑戦から伝わってきます。

れいほくにはこんな素敵な若者がたくさんいるんです。

もともと住んでいた若者、Uターンの若者、Iターンの若者。いろいろな考えをもつ若者たちをこれからもどんどん取り上げていきたいと思います!どうぞ次回もご覧くださいね〜

 

《田端さんが代表を務めるNPOはこちら》

特定非営利活動法人ぬた守る会

《現在、田端さんがチャレンジしているクラウドファンディング》

土佐のマチュピチュに囲炉裏のようなオフィスを作りたい。

 

記事を書いた人

中澤

ライター兼海外旅企画運営。自身のポッドキャスト番組でインタビュー取材をしながら、海外旅企画の引率やプランニングを行なっている

 

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